2013年11月12日火曜日

大徳寺秋の特別公開

2013.11.8
京都では秋の観光シーズンを迎えて日頃拝観を謝絶している寺院や神社の内部を公開するところが多い。洛北の大徳寺も境内には自由には入れるが、その中にある塔頭は2,3の例外を除いて日頃はほとんど公開していない。今回は、秋期特別公開を行っている総見院、真珠庵、興臨院を訪れた。

総見院
総見院は織田信長の戒名であり、信長の一周忌に秀吉が建立した塔頭の名前でもある。創建当時はおおいに隆盛だったようだが明治になって廃仏𣪘釈により荒廃し、当時のものは正門と土塀のみのようである。その後再興され本堂の内部には、創建時に作られた信長の木像が安置してある。また、本堂西の墓地の奥に信長一族の墓がある。
 中央の大きな供養塔が信長のもの。
 墓の配列
本堂奥に安置してある信長像。秀吉も満足した出来だそうである。
内部での撮影は禁止されているがこれは、庭から撮ったもの。

真珠庵
一休禅師を開祖として1491年に創建された由緒ある塔頭で、多くの重要文化財などの寺宝が残されている。それだけに、管理が厳しく、参観者はカメラを含め手荷物を全て入り口で預けなければならず、内部の撮影は出来ない。ここでは、渡されたパンフレットの写真を紹介しておく。
 入り口

方丈襖絵 四季花鳥図 蘇我蛇足筆(重文)

方丈襖絵 商山四皓図 長谷川等伯筆(重文)

茶室 庭玉軒内部(重文)

七五三庭園 伝村田珠光作(史跡名勝)
庭石が7、5,3個づつ並べられているのでこの名がついている。

興臨院
1520年頃能登の守護畑山氏により創建され、畑山氏没落後1581年前田利家により再興され、現在は前田家の菩提寺となっている塔頭である。方丈前に見事な枯山水の庭園がある。
表門(重文)

由来書

方丈前庭園

茶室
古田織部好みの茶室で、にじり口の他に貴人用の入り口が設けられている






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